茂本 ヒデキチさん ライブペイント

茂本ヒデキチさんのライブペイントに行った時の様子です。

真っ白な和紙三枚。

1枚がちょうど周桑(shu-sou)手すき和紙の三・六判手すき和紙(約94×183)㎝と同じ大きさです。

 

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この真っ白な和紙にまずどこから描き始めるのかということが私の素朴な疑問でした。

墨のついた筆を和紙に向けてふります。

そうすると和紙に墨が散らばります。

観覧者からの質問にこの真っ白な和紙に描き始めるのは怖くないですかとの質問が

ありました。茂本さんは「怖いです。だからこのようにまず和紙を汚すのです。そうすると

描きやすくなるのです。」とのお答え。

なるほど。

このライブペイントには何人ぐらい観覧してたでしょうか。

500人ぐらいでしょうか。何度となくライブペイントをされてきたであろう

茂本さんも怖いと感じる、その怖さを払しょくするための儀式のような物なのですね。

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このように出来上がりました。

出来上がった絵はもちろん素晴らしいですが、

描いている茂本さんと描いている途中の墨絵で1つの作品だと感じました。

描き終わった茂本さんは運動をされた後のように汗をかき、

この墨絵にいかに集中されていたか見てとれました。

ただただかっこいい、とても勇ましい姿でした。

しかし、ひとたび筆をおき話される茂本さんはとても柔和で温厚な方です。

とても丁寧に、私たち夫婦の事、周桑(shu-sou)和紙の事のお話を聞いて下さいました。

周桑(shu-sou)和紙を活かして下さる茂本様。

次はロシアへ行かれるそうです。